「ん?黙ってどうした。驚いたか?」
「さぁどうでしょう」
ガラクタでできた玉座から立ち上がったヤツがゆっくりと歩み寄ってくる。
「虚勢か。まぁいい。・・・本題はここからだ」
ヤツは私の顎をつかみ、グイッと持ち上げた。
そして悠然と告げる。
「一条冴妃、レーメーを辞めて【堕天】に来い」
「お断りします」
即刻拒否するとヤツの拳に力が入ったのが分かった。
「殴りたければお好きにどうぞ。どんな手を使われても私は豹牙さん以外の下にはつきませんよ」
私が曲がらないことが分かったからか、ヤツの頬がピクリと動いた。内心苛立っているようだ。
だがそれを表に出したのはヤツではなく、私を縛っていた構成員だった。
「総長相手に生意気なっ!」
「クソ猫の分際で・・・!」
ガッと後ろから頭を押され、強制的に下を向かされた。首が痛い。



