「それで、ここからが本題なんだが──」 そこで言葉を切り、グイッと私の腰を引き寄せた。 「え、豹牙さん・・・!?」 突然のことで上手くバランスがとれず、豹牙さんの肩を手を置き、玉座に膝を立てる格好になってしまった。 鼻と鼻が触れるほど近くに豹牙さんのご尊顔が現れ、思わず息を呑む。 豹牙さんの夜空色には際限がなく、そのまま吸い込まれてしまいそうだ。 そんな私の反応を楽しむように、豹牙さんが低く綺麗に響く声で告げる。 「今日からお前が俺の姫だ、冴妃」