「あ、猫」 信号を渡り、私の家に続く道に入ったところで目の前に毛繕いをしてる白い猫が見えた。 「ほんとだね」 「そういえば、あの時庇った子猫も白だったな」 「ああ、そうだったね」 「元気にしてますかね、あいつ」 そっか、私の家にいるって知らないのか、 「今その猫、私の家で飼ってるよ。」 「そうなんすか?!ずっと心配してたんすよ俺」 「ふふ、瀬良くんが必死に守ってくれた猫だもんね。」