〔出会いは突然に〕 ニャー 下校中どこからか聞こえてきた鳴き声 (雨も降ってるのに…) ゴミ置き場のダンボールの中にいたのは白い子猫だった 幸い毛布がかけられていて雨に濡れてはなさそう 「君、お家がないんだね」 箱から出てきて私に顔を擦り寄せてきた きっと寂しいんだ 「お姉ちゃんと一緒に帰る?」 甘えるように今度は私の膝に乗っかってきた