ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

 鍵を開けて玄関のドアを開ける。家には誰もいない。いや、いられたら困るのだが。
 
「ただいまあ」

 と、胸にたまった緊張感を吐き出すようにして声を出した。リビングに向かいパンを冷蔵庫の野菜室に入れると早速缶ジュースの中身を自分専用のラウンドグラスの中に入れる。見た目と匂いからして特に腐っていたりはしていないようだ。缶の側面に表記されている賞味期限と消費期限もまだ余裕がある。

「いただきます」

 ごくっと一気に飲み干していく。オレンジの酸味がぎゅーーっと口から胃まで届いてとても美味しい。また味自体もとても濃くて身体に溜まった疲労感に効いていく感じがする。

「ああーーっ美味しい……!」

 あまりにも美味しすぎたので全部飲み干してしまった。やっぱりオレンジジュースは好きだ。この酸味がとてつもなくたまらない。
 学校の自販機でも時々購入しては飲んでいるくらいだ。

(学校の自販機に置いてあるやつは紙パックのやつだったなあ。そのジュースとは味がまた違うかも)