ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

 (昼寝しようかな)

 あれから少し時間が経った。相変わらずテレビ画面はゾンビパニックを報道する特別番組のままでコマーシャルは1つも放送されていない。

(アニメくらいしてればいいのに)

 テレビは消した。ずっと人々が襲われる場面にゾンビなんかの映像を見ている気になれないからだ。

(昼寝しよう)

 体力を回復するのは大事だ。私は勇人を連れて自室に戻り、昼寝をする事にした。階段を上がって真ん中付近まで来た時またスマホが鳴る。今度は学校の体育教師だ。

「田中さん! 来れないなら1日1度連絡を入れてほしい!」
(妥協案あるんかい! ならさっさと言ってくれたら良かったのに)
「わかりました。そちらへ連絡すればいいんですね?」
「ああ、そうだ。出来たら市役所まで来てほしいが……皆田中さんを心配してる」
(うそだあ。さっきの子なんて仲良い子じゃないし)

 今更だが肝心の仲の良いクラスメイト達からは、あのメッセージ以来ぱたりと連絡がやんでいる。やはり彼女達は助からなかったのだろうか……。

「果林、学校がやばい。皆ゾンビになってってる」

 このメッセージを送った彼女からの連絡も今は無い。試しにメッセージを送ってはみるがすぐに既読はつかなかった。