ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

「このヌードル食べてみよ。……ああ、久しぶりだなこれ食べるの」

 水を小鍋に入れてコンロで火を沸かす。沸騰してきた所で蓋を半分まで開けてお湯を注ぐ。後は時計の針を見ながら3分待つだけだ。

(楽しみ過ぎる)

 母親には悪いがこういう食べ物を食べられる楽しみはある。うきうきとした感情が抑えられない。
 3分が経過したので蓋をぴりぴりと取ってお箸で中をかきまぜてからお椀の中に数口分入れて冷ましてから頂く。

「いただきます」

 テレビを消して静かな空気の中カップ麺を頂く。勇人がじっとカップ麺を見つめていたのでいるかどうかを尋ねたら首を横に振って拒否した。

(やっぱり私の血しか食べられないのかな)

 すると勇人が何か言いたげに口を開く。

「血が欲しい」
「あ……これ食べてからでもいい?」
「うん。待つ」
「ごめんね」
(早めに食べようか)

 私は熱いカップ麺をずるずると口に入れる。思ったよりスープの味わいはあっさりめで脂っこさは殆どない。よく見たら塩分カットと表記されているのでそれはあるかもしれない。
 また塩分だけでなくカルシウムやビタミン、食物繊維も含まれているとアピールされていた。