「もしもし? 田中さん?」
「ああ、ごめん。市役所行けないや」
「え、どうして? 全員来いって先生が言ってるんだよ?」
「ここから市役所ってかなり距離あるし、1人で行くのは無理。それなら家にいた方がいいと思って。じゃあ」
クラスメイトは何か言っていたが構わず電話を切った。そしてもう一度勇人を見る。
「多賀野くん……」
彼を放っておく事は出来ない。彼と離れるのは嫌だ。私は彼をぎゅっと抱きしめる。
「……」
彼からの反応は無い。だが、それでいいのだ。私は彼と2人でこの家にいるんだ。
(市役所に行くよりずっといい)
するとゆっくりと勇人の腕が私の背中に回された。まさかの反応に私は思わずえっ。と驚きを口に出してしまう。
彼の目つきは変わらないし、表情もぺたんとした無表情のままだがそれでも腕を私の背中に回してくれたのはとてもうれしい。
「ありがとう、多賀野くん……!」
「……」
こうして私は彼の冷たい胸の中にしばらく顔を埋めていたのだった。
気が付くとお腹が減って来たので2人でリビングに降り昼食の準備に取り掛かる事にした。昼食はスーパーで調達してきたカップ麺をさっそく頂く事にする。
普段母親からはこのようなカップ麺をあまり食べてはいけない。と厳しく言われていたためなんだか新鮮な気分になる。
「ああ、ごめん。市役所行けないや」
「え、どうして? 全員来いって先生が言ってるんだよ?」
「ここから市役所ってかなり距離あるし、1人で行くのは無理。それなら家にいた方がいいと思って。じゃあ」
クラスメイトは何か言っていたが構わず電話を切った。そしてもう一度勇人を見る。
「多賀野くん……」
彼を放っておく事は出来ない。彼と離れるのは嫌だ。私は彼をぎゅっと抱きしめる。
「……」
彼からの反応は無い。だが、それでいいのだ。私は彼と2人でこの家にいるんだ。
(市役所に行くよりずっといい)
するとゆっくりと勇人の腕が私の背中に回された。まさかの反応に私は思わずえっ。と驚きを口に出してしまう。
彼の目つきは変わらないし、表情もぺたんとした無表情のままだがそれでも腕を私の背中に回してくれたのはとてもうれしい。
「ありがとう、多賀野くん……!」
「……」
こうして私は彼の冷たい胸の中にしばらく顔を埋めていたのだった。
気が付くとお腹が減って来たので2人でリビングに降り昼食の準備に取り掛かる事にした。昼食はスーパーで調達してきたカップ麺をさっそく頂く事にする。
普段母親からはこのようなカップ麺をあまり食べてはいけない。と厳しく言われていたためなんだか新鮮な気分になる。


