ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

「はあ……疲れた」

 疲労感が津波のように押し寄せる。私は食卓の椅子に座って息を整えるがなかなか息は定まらない。

「果林?」

 勇人が私を見ている。無表情だが、私が気になるのはすぐに分かった。

「ごめん疲れちゃった……」
「そうか」

 勇人はまさに疲れ知らずなのか。息も乱れていないし汗1つかいていない。それに肌の色も変わらず青白いままだ。

(なんかゾンビがうらやましくなったな……ゾンビにはなりたくないけど)

 しばらく椅子に突っ伏した後は、冷蔵庫にある貰い物のオレンジジュースがあったので、それを取り出し缶を開けた。

「ああーー……! 美味しい!」

 きゅっとした酸味が身体中に染み渡る。