ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

「すっごく今更な事聞くんですけど田中さんは高校卒業したらどうするんですか? ここから離れるつもりです?」
「いや、ここにずっといたいです。多賀野くんと一緒に」

 勿論彼とはずっと一緒にいる。離れるなんて嫌だ。
 する勇人も口を開く。

「オレも……果林と一緒にいたい」
「そうですか。お2人とも仲良いんですね。良い事です」

 担任の先生は穏やかにそう言ってくれた。校舎に戻る時、そよ風がふわっと当たる。それと同時に勇人がいきなり私の後ろからぎゅっと抱き付いた。

「おなかすいた」
「えっ……もう?」

 もうそんな時間か。ああ、この後の授業を終えたら丁度お昼だ。

「いいですよ。早弁。青春らしくていいじゃないですか」
「先生、いいんですか?」
「ええ。どうぞ。でもさぼりはダメですよ?」
「えっあっ大丈夫です! さぼりません!」

 担任の先生が校舎に戻ったタイミングで、勇人はいつものように私の首元に噛みつき、血をすすり始めた。ドキドキと胸の音が高ぶっていく。

「ごちそうさま」

 思ったより早いタイミングで首元から顔を離したかと思いきや、彼は私の唇に自身の唇を重ねたのだった。