ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活

「おーーい。2人ともぉ。今日のお昼が出来たよぉ」

 私と勇人が畑に生えた雑草を抜いていると、お婆さんが畑まで迎えにやって来た。今日のお昼ご飯はなんだろうか。

「今行きます! 多賀野くん、いこっか」
「うん……」

 お婆さんと共に古民家に戻り、食卓のある居間に入るとそこには2人分のうどん焼きに刻んだ菜っ葉が入ったおにぎりが3つほどラップにくるまれて茶色いお盆の上に置かれていた。
 うどん焼きが盛られたお皿は青と白の陶器製。結構年季が入っていそうだ。

「いただきます」
「どうぞ。しっかり食べてね」
 
 うどん焼きはうどんがもちもちしていてとても美味しい。野菜もキャベツにもやしにたまねぎにニンジンにしいたけとしっかり入っている。おにぎりも塩気が効いていて美味しい。
 私と勇人はこの集落にある絵本に出てきそうな小さな小さな学校に通う事になった。テレビの中継画面からして以前の高校にはまだ人は戻っていないようだ。しかも廃墟状態と化している。このままその状態が続くのか、また高校に人が戻るのかは分からない。一応手続きはもう済ませている。
 それに担任の先生は研究所から脱走したスタッフの1人という事も判明した。なので勇人の事も把握かつ理解を得ている。