麻戸家まことの部屋(早朝)。
 まことは朝早く目が覚めた。
 「ああ、早く目がさめちまった」
 と、まこと。まことは男物のパジャマ姿。
 朝は寒かった。
 「さむう」
 と、まこと。まことは着替えた。シャツにジーンズだ。ピンクのパーカーを羽織る。まことは、ふすまをあけた。ちゃぶ台に網にかけられた朝ごはんがあった。箸もおいてあった。とんかつソースが置いてある。
 「おやじ」
 まことは泰山がありがたい、と思った。まことは、網をとった。
 「おお、昨日のとんかつの残りか」
 まことは、台所へ行った。やかんに水を入れ、コンロにかけた。食器棚から茶碗をとって、炊飯器からご飯を持った。
 「うーん、うまそう」
 まことは、茶碗を居間に持っていった。ちゃぶ台に置いた。まことは、台所へ行った。湯呑と急須を持っていった。ちゃぶ台に置いた。
 やかんが沸騰した。ガスをとめた。ポットのふたをあけた。そうしてやかんを持ち、ポットに湯を入れた。ポットのふたをしめた。ポットを持って、居間に入った。ポットで、急須にお湯を注いだ。やかんをちゃぶ台の上に置いた。まことは座った。手を合わせた。
 「いただきまあす」
 まことは、とんかつソースを取った。ふたを開けて、とんかつにかけた。箸を取ってとんかつを取って食べた。
 「おいしい」
 まことはご飯を食べた。
 食べ終わると、食器を片した。