「…ま、結果オーライか。」
颯爽と過ぎていく真っ暗な景色を眺めながら呟いた。
これでやっとあいつらは、前に進めるはずだ。
でも、問題はどうやって2人を会わせるか、だ。
柚燈も椛も絶対自分から連絡はしないだろう。
どちらかが連絡するのを待っていたから、気が変わって柚燈がいなくなってしまうかもしれない。
あいつまじ信用できないし。
「んー、まぁ光杞と合わせるか。」
『話あるから起きてて。そのうち帰る。』
俺は光杞にLINEを送った。
「機会は作ってやるからあとは自分たちでなんとかしろよ。」
俺はニヤリと何かを企むような黒い笑いを浮かべるの自覚しながら電車を降りた。