……あぁ、やっと……。
やっと元に戻れたんだ……っ
そう心の中で強く思った瞬間、雪が降ってきた。
ヒラリハラリと。
今まで柚燈と会ったときに降っていた雪とは違って、全く重さがなく花吹雪のように降ってきた。
それは……、まるで雪の精が私たちを祝福してくれたみたいだった。
そんな雪に感謝しながら、私たちはしばらく抱きしめ合っていた。
「さすがに冷えてきたね、超寒い。」
「ね、屋内に行こっか。確か入り口の近くだよね。」
体は離れたが、自然と私と柚燈の手は惹かれるように手を繋がった。
きゅっとお互い手を強く握る。
絶対離れないって誓うように。
これから……、未来は長い。
すれ違うことも傷つくこともあるかもしれない。
でも……、私はもう絶対に柚燈から離れない。
私たちは目で、相手や空気を確かめられなくても、耳と口がある。
声を聞いて、言葉を話せる。
自分の思いを伝えられて、それを認識できるから。
自分の主観で相手の気持ちを考えるよりも正確にお互いのことが分かるから。
言葉と言葉で私たちは繋がっていられる。
絶対に柚燈の隣にいることを後悔しない。もう2度と柚燈の隣にいない方が良いなんて思わない。
「あっ、光杞と桜也だ。」
屋内施設に近づくと、入口で手を振っている光杞と呆れたように笑う桜也がいた。
手を繋いでいる私たちを一目見て上手くいったことがわかったのだろう。
「行こ。……俺も、もう皆のとこへ戻るから。」
「うん…っ!!」
雪は私たちを祝福するようにひらひらと舞っていた。
想いによって私たちの時間を動かす
……そんなSnow magic



