大神様の呪いのふみきり

「凛子。大禍中学校の生徒さんたちが、あんたに話を聞きたいって来てるわよ」
「中学の生徒?」

「授業の一環なんじゃないかしら? あ、洋平さんも一緒にどう?」
奥からそんな話声が聞こえてくる。

洋平さん?
四葉が首を傾げていると、中から2人の男女が姿を見せた。

ふたりとも20代半ばくらいで、男性の方は背が高くてモデルみたいな体型をしている。
女性の方が小柄で、さっきの女性とよく似ていた。

「はじめまして」
四葉たちは満面の笑みで頭を下げた。

制服の土ホコリはできるだけ取ってきたけれど、大丈夫だろうか。
「どうも。中学校時代のことを聞きに来たの?」

凛子に聞かれて沙友理が頷いた。