大神様の呪いのふみきり

凛子の手はまだ四葉の胸ぐらを掴んだままだ。
「友達? やめてよ、あんな子友達なんかじゃない!」

叫んで否定する凛子は、きっとなにかを知っている。
だからこそ、これほどの拒否反応を見せているんだ。

なにを知っているのか、それを聞き出さないことには帰れない。
「手を……離して」

四葉が苦しそうに言う。
胸ぐらを掴まれているせいで呼吸がとぎれとぎれになる。

薄い酸素の中で頭がぼーっとしてきていた。
「そうだ凛子、手を離しなさい」

洋平が凛子の手を掴み、凛子はハッとした様子で洋平を見上げた。
洋平にまっすぐに射抜かれるような視線を向けられた凛子は四葉からゆっくりと手を離した。

四葉は何度も咳き込んで廊下に座り込んでしまった。
大きく空気を吸い込んで、ようやく落ち着いてくる。

「四葉、大丈夫?」