―ダンッ!!!!



ビクッ


「…優、史?」


「俺じゃない…俺じゃダメなんだな?」







…っつ、なんか

心の奥が…締め付けられる…感じ。



悲しすぎて…

声が出ない。



「え…?みんなの前だからヤなの?」





――――そ、うだよね。




でも、

乗り気なあたしと反対に…厳しい目で見る。



「…違う…本当の好きな人とは…








こんなことしねぇ」





―カララララ パタン



「…ゆ、優史ぃっ?」


「… …」





その後すぐに、教室を出て行った。




嫌な雰囲気だけを…

取り残して…。



「…紅、どーゆーこと?」


「り、んかぁぁ~… …」