キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「どうすればいいでしょうか……」

「自分で考えてください。本当に、お一人だけで、ですよ」


念押しするように同じ言葉を繰り返すオリさん。


え、本当に私ひとりで考えるの?

そんなの絶対むりだよ……っ。


弱気な私を見かねた男性は、独り言のようにポツリと話し始めた。


「B地区はフロンティアなんて暴走族を作って徒党を組んではいますが、裏切りを防ぐため幹部同士が互いの首に輪をかけているに過ぎません」

「う、裏切り……?」

「あの四人が仲良さそうに見えましたか?」


そういえば「仲が悪いのかな?」って思う事が何度かあった。

まさか本当に仲が悪いの……?


するとオリさんは、ミラー越しに私を見ながら続きを話す。


「幹部が互いを敵視している限り〝誰かに相談しよう〟なんて思考は捨ててください。特定の人物に相談すれば、その人物にとって有利なアドバイスが返ってくるだけ。フロンティアの拮抗が崩れます」

「拮抗……?」