「すごい仲良さそうだけど、もしかして事後、」
「ちがう。人質をもて遊んでるだけだ」
「なーんだ。じゃあ俺が未夢ちゃんの第一号になれる可能性がまだ残ってるってわけか」
ニコニコと無邪気な笑みを浮かべながら、とんでもない発言をする雷斗くん。
雷斗くんと凌生くんの間に、バチバチと火花が散ってる気がするのは……気のせいかな?
「春宮にお願いしようと思ってたんだよ。未夢ちゃんを今夜、借りてもいいかな?って」
「へぇ。目的は?」
わずかに顔を傾けた時、凌生くんの耳にある赤いピアスがキラリと光る。
それだけの事なのに、思わず足がすくむ。
恐怖のオーラが、一瞬にして凌生くんを包んだのが分かった。
「……えらくマジな顔をするようになったね。そんなに未夢ちゃんが大事? 秋國に監視まで頼んでさ」
「人質がダメになったら本末転倒だろ」
「行き過ぎた保護はフロンティアのためにならないよって話。パワーバランス、忘れないでよね」
言いながら、雷斗くんは去って行く。
だけど私とすれ違った時、ボソリと小さな声で呟いた。
「未夢ちゃんも。あの言葉を忘れないでね」
「え、」



