キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「あの……お二人は私を守るために、この部屋に来てくれたんですか?」

「え」

「あ! すみません、何でもないです」

「……」


うわ、私ったらなに言っちゃってるんだろう。

私のことを嫌ってる二人が、わざわざ私を守るはずないのに。


この部屋に着いた時、たまたまイレイズが乱入してきた。それだけ。

じゃないと、二人が私を守るって意味がわからないもんね。


だけど雷斗くんは、意に反して優しい声色を出した。


「もし俺らが未夢ちゃんを守るために来たって言ったらどうする?」

「え?」


顔を上げると、背中を丸めているのか至近距離に雷斗くんの顔があった。

整った綺麗な顔。

その横で、少し長さのある金色のピアスが光って揺れている。


「私を守る……?」

「そう。そして守った見返りに、未夢ちゃんからのキスがほしいって言ったら、どうする?」