「……あ、ケガ」 雷斗くんに頭を下げた時、その手に擦り傷がついているのが見えた。 きっと、さっきの乱闘で出来たんだ。 「この部屋に救急セットはありますか?」 「まさかケガのことを言ってる? いらないよ、大げさだって」 「でも……」 私は、二人のおかげで助かった。 二人がいなかったら……私はどうなっていたか分からない。 偶然いてくれて、本当に良かった。 「……ん?」 待って。 本当に「偶然」? もしかして二人が私の部屋に入ったのって――