キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「ナイフ使う必要ある? 相変わらず小心者だね。武器がないと心細いんだ?」

「念のためですよ。でも切れ味を確かめたいので、夏屋の首で試していいですか?」

「冗談だって~。すぐ頭に血が上るんだから」


ケラケラ笑う雷斗くんだけど、梗一くんは氷点下のオーラを放っている。


昨日も思ったけど……四人って仲が悪いのかな?

なんかバチバチしてるっていうか……。


だけどふざけるのを止めたらしい二人が同時にドアを見た。

梗一くんは取り出したナイフの切っ先を、真っすぐドアに向けている。

雷斗くんは変わらず笑顔だけど、どこか殺気立ってる気がする。

もしかして……。


このドアの向こうに、何かいる――?