キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ

「あ……」


忘れもしない。

四人だけが私の支えだった。

四人と会えるから、私は毎日が楽しかったの。


だけど、ある日。

私は一人ぼっちになってしまった。


「実は覇鐘から言われたんだ」



――これ以上、妹に近づいたら、もっとひどい事を妹にする



「だから俺たちは未夢のそばから離れた。でもそれ以降、俺と覇鐘は〝約束〟の上で成り立つ主従関係が出来て……アトリエの中の俺を見たんだろ?

未夢の事がある以上、俺は兄貴に逆らわなかった。そういや、怜からは〝忠犬〟って言われたな」

「え……」


幼い頃から、ずっと……?

凌生くんは私を守るために、今日のアトリエみたいに、お兄さまの言いなりになっていたの……?


「……っ」

「あ―違うちがう。そんな顔するな」

「だって……っ」


目じりに浮かんだ涙を、ぐいっと拭う凌生くん。

でも私は申し訳なくて、悲しくて……。