キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ



「自業自得ですよ」


泣くフリをする雷斗くんを呆れながら見る梗一くん。

いつかイレイズを捕まえた時みたいに、男二人を括った後その辺に転がした。


……慌ただしくて、よく分からないけど。

みんな助かったって事だよね?


「よ、よかった……」


へにゃへにゃと体の力が抜ける。

あぁ、ダメだ。

今さら全身が震えちゃう……っ。


「うぅ……、わぁっ!」


なんとか立とうと足に力を込めた瞬間、体がふわりと浮いた。

ビックリした――と言いかけた口は、


「未夢」

「ん――っ」


抱き上げた人・凌生くんによって塞がれた。


「未夢ケガは? 何もされてないか?」

「へ、平気……です」


ポポポと顔を赤く染めた私に、凌生くんが笑った。

「良かった」と、私を強く抱きしめながら。