キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


すると戦闘が終わったと気を抜いた私たちの、すぐ真横で静かに動く影が見えた。

カチャと音がしたのを皮切りに、凌生くんとお兄さまが素早く私たちの元へやってくる。


グイッ


「未夢、俺の後ろに隠れろ」

「り、凌生くん?」


腕を引っ張られ私の視界は、一面凌生くんの背中になった。

広い大きな背中……思わず手を伸ばしてしまいそうになる。


だけど、私たちのすぐそばに居たのは――


「調子に乗るんじゃねーぞ。お前ら……」


金髪の二人。

「こうなりゃ銃だ」と物騒な物を取り出し、凌生くんもろとも照準を私に定める。

だけど二人のソレを見た瞬間、間髪入れずに凌生くんが動き、二丁の銃を蹴り上げた。


ガッ


「うわっ!」
「ぐ……っ」


宙を浮いた銃は地面に転がることなく、空中でキャッチした凌生くんとお兄さまの手に渡る。


チャキ、カチャ――