キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「大体おわったか。すまない、面倒をかけた」

「これくらいの事で謝られてもなぁ。準備運動にもならなかったし」


はぁ、とため息をつく凌生くんとお兄さまの周りに、幹部の二人やフロンティアが集まる。

その光景を見てると……なんだか嬉しい。

みんな仲良しって、やっぱりいいな。


「でも、いつの間にあんな一致団結したんだろう?」


もっと皆バラバラで仲が悪かったような……。

不思議に思っていると、怜くんが「ブッ」と笑った。


「姫に良いこと教えてあげる。今回フロンティアの結束を深めたのは、誰でもない凌生だよ」



――みんなで協力して未夢を助けないか?



「どっちかと言えば、一匹狼したがるのは凌生だったのに。あんたと再会して変わったよ、凌生は」

「そ、」


そうなのかな?

もし本当なら……すごく嬉しい。

嫌われる存在だった私が、誰かをいい方向に変えることが出来たなんて――