キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「俺が誰かって顔をしてるなぁ。教えてやってもいいけど、傷つくのはあんただぜ?」

「え……私?」

「そーそー。だって俺ら、あんたの親父が雇ってる裏社会の住人だからさぁ?」

「!?」


お父さまが裏社会と繋がっている?

うそ、信じられない……。

でも、さっきこの人たちは「始末」と言った。

それは、つまり――


「あんたの親父さんから〝あんたをどうにかして金に換えてくれ〟って言われてるんだよなぁ」

「!」


お金に変える?

なんで?

だって「総季家がお金に困ってる」なんて聞いたことないよ?


「先代までは〝総季家バンザイ〟だったのに、アンタの親父は無能だねぇ。借金作るまで没落させちゃうんだから」

「借金……?」

「そこであんたが売られたのさ。金に代わればなんでもいいって話だったから、俺らはアンタの体を切り離してちょっとずつ売ろうかと思ってさ。詳しくいうのはやめとくけど、何となく分かるだろ?」

「――っ」