キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「ねぇ麻琴ちゃん、大好き」

「なぁにを言うの、いきなり。ビックリしたじゃん!」

「……へへ」


照れながら笑う私を見て、麻琴ちゃんは呆れたように笑った。

「まったく」と言いながら、髪をグシャグシャ撫でる。


「ビックリしたけど、超うれしい」

「え?」

「大好きって毎日いってよ。ね、未夢?」

「っ! うんっ」


私が抱く感情を、ありがとうって笑って受け止めてくれる人がいる。

私の存在を、こうして認めてくれる人がいる。

それだけで、私はなんて幸せ者なんだろうって思える。


「ありがとう、麻琴ちゃん」

「ふふ。今日の未夢は甘えん坊だね。さては何かあったな~? いつもより幸せオーラが出てるし、白状しなさい。このこの~」

「麻琴ちゃんがいてくれるから幸せオーラが出てるだけだってっ」


そして二人でじゃれ合いながら、校門をくぐる。

幸せオーラと言われて思い浮かんだのは、麻琴ちゃん。

そして、凌生くん。