「ん……朝?」


眩しい光に瞼を刺激された気がして目を開ける。

すると部屋の中に朝日が差し込んでいた。


「私、結局寝ちゃったんだ……そうだ、凌生くんは!?」


横を見ても凌生くんはいない。

部屋の中を探しても、どこにもいない。


「まさか……病院に連れて行かれたんじゃ」


私が寝ている間に、凌生くんの体調が悪くなって病院に運ばれたんじゃ……。

凌生くんは無事なのっ?


「凌生くん、凌生くん……っ!」


ガチャ


「なんだよ?」

「……へ?」


ドアから入って来たのは、なんと凌生くん。

ホカホカと湯気がのぼるご飯をお盆に乗せている……って、ちがうちがう。


そうじゃなくてっ。