「何にしろ〝命が狙われてる〟なんて口が裂けても未夢には言うなよ。そんな事を知ったら、アイツは〝自分がいたら迷惑だ〟なんだ言って、ここを飛び出すに決まってる」
「やっと囲い込んだのに、もう逃げられたんじゃ話にならないもんねぇ~」
「……」
「ごめ~ん、そんなに睨まないでよ春宮クン」
ニマニマ顔の夏屋を一瞥し、話を戻す。
「この話は幹部以外、他言無用だ。イレイズの見張りは引き続き行い、仲間と取引できるような穴がないかしらみつぶしに、」
と話していた時だった。
ブー、ブー
俺のスマホが揺れ、着信を知らせる。
発信相手は――



