キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


凌生くんは部屋に戻り、雷斗くんは部下を呼んでイレイズを運ばせていた。


「はー、床も壁も汚してくれちゃってさ。アイツ、朝もこの辺をウロウロしてたんだろ?」

「朝も?」

「地下から一人いなくなったって連絡が入ってさ。まさか〝幹部殺し〟を狙ってるかもと思って、このフロアを見張ってたんだ。

そうしたらビンゴ。だから急いで幹部全員にメールしたんだよ。部屋から出るなって」

「え……」


じゃあ朝、凌生くんが殺気を出していたのは、

私を一人で登校させなかったのは、



――っ、未夢!

――ここに冬城が来るから一緒に学校へ行けよ。それまで部屋から出ないこと



全部ぜんぶ、私を守るためだったんだ……っ!


「そういえば凌生くんはっ、」


毒の入ったご飯を食べたけど、普通に動いてる。

ケンカまでしてたし……大丈夫、なのかな?


ええい、考えても仕方ない。

早く部屋に戻ろう!


すると怜くんが「あのさ」と私に小瓶を渡す。