「実は洗濯機に回しちゃって、他の色がついちゃって」
「わぁ、制服って高いのに大変だ……って、天下の総季家にお金は無用の心配か」
「……そっか、制服って高いよね」
それなのに凌生くんは制服だけでなく、学校で必要な全ての物を揃えてくれた。
私がお屋敷に取りに帰らなくていいように。
「やっぱり……ズルいんだよなぁ」
「未夢どうしたの? いきなり溶けちゃって」
「なんでもないです~……っ」
凌生くんは優しい。
そんなのとっくの昔に分かってることなのに……ケンカをしちゃった。
凌生くんは私を心配して言ってくれたことなのに。
「帰ったら、ちゃんと謝ろう」
むんっと決心する私を、横で麻琴ちゃんが不思議そうに見ていた。
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