キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「外であんたを野放しにしたら、誰に連れ去られるか分からないでしょ」

「でも、今までそんな事はなかったですし……」

「付き人が追い払ってたんじゃないの?」

「私に付き人はいないですよ?」


困った顔で笑うと、怜くんは「はぁ⁉」と。

再会してから一番の大きな声を出した。


「一人で行動してたって? マジなの?」

「ま、マジです……」

「信じらんない……」


本当に「信じられない」って顔をしてる。

えぇ……、思ったより私ってお気楽だったのかな?


すると、怜くんがスッと目を細めた。


「あぁ、でも……そうか。

〝誰か〟があんたを守ってるんだね」

「え、私を守る……?」


そういえば、梗一くんもそんな事を言ってた気がする。


――まるで誰かが守ってくれてるみたいだ


私を守ってくれる人なんて、そんなの。

一人しか思い浮かばない――