キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「り、凌生くん……? どうしてここに? っていうか、どうして服を着たままなのですか……⁉」

「帰ったら、未夢が風呂に入ってたから来た」

「な、」


なんでわざわざ来ちゃうんですか……っ!

湯気がモクモクとたっているからいいものの……、いや。やっぱりダメ。


浴槽の中にタオルはつけないのがマナーだから、私のタオルは手の届かないところにある。

お風呂がミルキーホワイトで本当に良かったっ。


「なに変な動きしてんの?」

「ひ、必死に隠してるんです……っ」


私が深く深く沈んだところで。

凌生くんがプッと吹き出した。


「さすがに風呂を覗くのは可哀想かと思ったけど、こんな面白いもの見られるなら覗いて正解だったな」

「見ても何の得にもならないのに……っ」


だけど凌生くんが「なに言ってんだ」と。

警戒する私へ手を伸ばす。