キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「なんか、このまま寝ちゃいそう……」


今までずっと気を張ってきたせいか、気を抜けば寝てしまいそう。


「ってダメダメ。寝てる場合じゃなかった!」


そう、私にはやることがある。

今日オリさんから言われた事を思い出さないと。


・このB地区を監獄から甘園に変えること
・あのお方を助けてほしいということ
・上記のことを誰にも相談しないこと


改めて羅列してみると……どれも難問。

「あぅ」と頭を抱えた。


監獄を甘園に変えるってなに? どうやるの?

分からないことだらけだ。


あ、でも――「あのお方」っていうのは分かる。


「オリさんにとって大事な人って……普通に考えると、主の凌生くんだよね?」


凌生くんとオリさんは仲が良さそうに見えた。

ただの仕事仲間には見えなくて。

それ以上の、もっと特別な絆がありそうだった。

ということは……オリさんにとって大事な人って、やっぱり凌生くんだ。