「総季の刺客が定期的に送られてくる――って話をしましたが、イレイズは口を揃えて〝B地区に来たかった〟と言うんです。事実、刺客たちの背景を調査すると、総季に追いやられた者たちばかり。
だから猶予をあげているのです。
B地区できちんと働くのであれば、襲って来たことを水に流しB地区に住む権利を与えるとね」
「そうだったんですね……」
だからイレイズは料理を作ってるんだ。
襲って来たことを償うために。
これからB地区で暮らしたいから。
「みなさん嬉しいでしょうね。居場所を与えられて、きっと喜んでる」
「本当に我々を恨んではらわた煮えくりかえってる者もいますよ。と言っても、そういう人種は、拷問した時点で明らかになるので、捕獲後はB地区から追放されますが」
「ご、」
拷問――とか物騒な言葉が聞こえてきたけど。本当なのかな……。
冷や汗を流していると「ずっと聞きたかったのですが」と梗一くん。



