キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ

「えぇぇ……」


疑われるのは分かってたけど、でも……何とか見逃してくれませんか梗一くんっ。

と手を組んで祈った時だった。

梗一くんのスマホがピピっと音を立てる。


「〝イレイズ一名確保〟ですか。はぁ、どうやら未夢さんの話を信じるしかないようですね」

「な、なんか、残念がってませんか?」

「――……さあ?」


ニッと笑う梗一くんがなんだか妖艶で。

本当に私と同じ高校生なの?って疑っちゃう。

……いっそ聞いてみようか。


「あ、あの。梗一くんは何歳なんです、」


か?――と言った瞬間に。

グルル、とすごい音でお腹が鳴る。


「……今の、未夢さん?」

「う、うぅ……そうです」


あ、穴があったら入りたい……っ。

なんでこんなシンとした時に盛大に鳴っちゃうのかな、私のお腹はっ。