キケンな夜、追われる少女は、ヒミツの甘園へ迷いこむ


「ごめんなさい……っ」


勢いに任せて、真っ暗な階段をダダダと降りる。


何段かけおりたかな?

ここは何階なんだろう?


分からないくらい走った時、心臓がバクバク音を立てて体の限界を告げる。

息を殺しながら壁にピタリと寄り添い、イレイズが追ってきてないか確認した。


「はぁ、はぁ……っ」


足音は聞こえない。

真っ暗で分かりづらいけど、何かがいる気配もない。

ということは、撒くことが出来た?


「よ、よかったぁ……」


はぁ~……と、安堵の息をついた瞬間だった。


ポンッ


「――ひぃっ!」


暗闇の中から突然に現れた手。

その手は私の右肩に降りて、振り向くのを待っている。


え、うそ……見つかった? 捕まった?

ってことは私、あのお屋敷に連れ戻されるの?