凌生くんに大人っぽいことばかりされるのが悔しくて、余裕を取り繕って背伸びした返事をする。
すると凌生くんは「おい、あれ」と。
とある方向を指さした。
「……あ、麻琴ちゃん!」
見ると、遠くから麻琴ちゃんが、手を振りながらこっちに走って来ていた。
友達の姿に安心して……なんだか泣きそうになる。
「未夢! 休みの日に外で会うなんて珍しいね!」
「麻琴ちゃん、久しぶりっ」
「……昨日会ったばかりだよ?」
あ、そうだった。
色々あったから日が経った感覚だったけど、麻琴ちゃんと一緒に帰ったのは昨日だった。
「そういえば未夢。甘い物のリサ―チはどうな、った……」
「……麻琴ちゃん?」
私の目の前で、だんだんと言葉をなくす麻琴ちゃん。
え、あれ?
どうして固まってるの?
麻琴ちゃん!と名前を呼びながら、肩や頬をとんとん叩く。
するとハッと意識を戻したらしい麻琴ちゃんが「未夢!」と私と腕を組んだ。



