溺愛体質な王子2人が甘すぎます

「失礼します」

そう言って保健室の扉を開けた黒瀬くん。

でも養護教諭の先生は居ないらしい。

私を抱えたまま保健室に入り、椅子に下ろされた。

上靴と靴下を脱がし、包帯のようなものを巻かれた。

多分テーピングというやつ。

くるくると手際よく巻かれ、手当が終わった。

「あ、あの……黒瀬くん。ありがとう。ドッチボールの時も今も、その……運んでくれたことも」

私がそうお礼を言うと、黒瀬くんは顔を上げ優しく微笑んだ。

ドキドキと胸が鳴って、顔が熱くなる。

多分私以外の女の子がこうやって微笑まれたら、一瞬で恋に落ちてしまうだろう。

それくらい破壊力というか、なんというか心臓を鷲掴みにされた衝動に駆られる。