溺愛体質な王子2人が甘すぎます

やっぱり。

奈津ちゃんと結愛ちゃんは倒れそうになっている。

相変わらずクールな真顔の黒瀬くん。

こんなに塩が振られたみたいな人が、さっき……微笑んでたなんて。

すごく貴重なものを見てしまったんだな、と思った。

「では向き合って」

先生の声に気づいて私は目の前にいる、女の子と目を合わせた。

目が合ってニコリと少し微笑むと、彼女は何故か睨んできた。

え……?

なんでだろう。

嫌われてしまってるみたい。

「よろしくお願いします!!」

相手チームに挨拶をし、外野を決める。

出来れば初めから外野がいいな。