溺愛体質な王子2人が甘すぎます

並び始めた時、女の子達が少しざわつきだした。

「四季くんと同じチームになれた!」

「守ってもらいたいな……っ」

「どさくさに紛れて四季くんに抱きついちゃおうかな……」

なんて……みんな高崎四季に全ての気が向いている。

私は到底すぐに当たってしまうだろう。

守ってもらう暇もないくらい一瞬で。

Sクラス1組対Sクラス2組。

2組、ということは。

2組の人たちがやってきた瞬間、女の子のちいさな悲鳴が上がった。

「ひゃあ~!」

「黒瀬くんー!!」