学校が終わり、ぐったりとしている私。

和歌ちゃんと桃華ちゃんは、私を慰めてくれていた。

「高崎四季の隣なんて無理だよ〜……」

「どんまい、美優」

「私たちがいるからさ!!」

2人は優しいな……。

私が男性恐怖症なのを知っているからこそ、頼れる相談相手なんだ。

長い間通ってきた通学路を3人で歩いていた。

その時、男の人が声をかけてきた。

その声は聞いたことがある声。

「桃華ー!学校終わったのか?」

「波瑠……!?うん、学校終わったよ」

桃華がはる、と呼んだ彼は、なんと桃華の彼氏なんだ。