溺愛体質な王子2人が甘すぎます

黒瀬くんがそんなこと言うから……。

もう何も言えなくなっちゃった。

でも乗るなんて恥ずかしいし、遠慮しちゃうに決まってる。

「だ、大丈夫だからっ!!」

そう言いながら降りると、その勢いせいかさっきよりも痛みが増している気がした。

私をじーっと観察するように見つめてくる。

ほら言ったでしょ?みたいな瞳を向けるのやめてよ……。

もう穴があったら入りたいっていう状況だよ~……。

「う……っ」

1歩歩くのがしんどいくらいに腫れてきているのか。

もしヒビとか入ってたら……。

悪化させたら歩けなくなるかも。

「ほら、乗って」

「し、失礼します……。お、重いよ?大丈夫?」

「さっき軽かったから余裕」

私が乗ると、黒瀬くんは歩き出した。