その事実が、こんなにも嬉しい。
心の奥が温くなって、全身に染み渡る。
「…ありがとう、芹くん」
芹くんの優しさに絆されていくような、そんな感覚がした。
……なんて、大袈裟すぎるのかもしれないけど。
でもね、本当の本当にそう思うんだよ。
言葉に表せないくらいの嬉しさがこみ上げてきて、思わず頬が緩む。
「…なんか結羽、ご機嫌?」
そんな私の変化に気がついたのか、芹くんは小首を傾げた。
「えへへっ、うん。芹くんが選んでくれた服が可愛くて、気分が上がってるんだ。あとでお金払うね」
「っ…うん、別にお金は気にしなくていいんだけど…。結羽の笑顔の破壊力がすごすぎて、けっこーしんどい…」
「????」
あれ、日本語ってこんなに難しかったっけ…?
芹くんが何を言ってるのか分からないまま、次の目的地にたどり着いた。
「ここって……ゲームセンター?」
駅から少し離れた場所にあるゲームセンターは、夕方にもかかわらず多くの人が出入りしている。
「そー。結羽は苦手?それだったら他の場所に行くけど」
「ううん、平気。久しぶりだからちょっと楽しみかも」



