「そう…?ならよかった。ちょっと待っててね」
「はーい」
……って、うん?
芹くんは一体どこに行ったの…?
返事をしてから、芹くんがどこ向かったのかわからなくて困惑してしまう。
ここは試着室だけど、区分けされてるから服が飾られていたりレジがあったりする場所から少し離れてるんだよね。
そういえば、濡れた制服も芹くんが持って行っちゃったし…あれ?どういうこと?
芹くんの意味不明な行動を不審に思っていると、オシャレなショップバックを手に提げた芹くんが戻ってきて一安心…かと思いきや。
「よし、そろそろ出よ。結羽と行きたい場所いっぱいあるんだよね」
とか言いながら、私の手を取りずんずん進む芹くんにびっくり。
「えっ…!?ちょっ、私の服は?お会計とか…」
「お会計は済ませたし、結羽の服は俺が持ったからモーマンタイ」
な、なにそれ…!?
まさか、さっき「待ってて」って言ったのはお会計するため…?
もしかして、服屋さんに来たのは濡れた服を私に着させないためだったの…?
「っ…」
めんどくさがり屋な芹くんが、私のためを思ってここまでしてくれた。



