総司「貴女…その手」
『…へ?』
私の手をいきなり掴んできて離さない。
『な、なんですか…』
総司「マメ…ですよね」
手のひらを細く白い指で、スッと撫でられる。
総司「刀…扱ってるんですか?」
さすが剣豪、といったところだろうか。
相手のこんな些細なことに気がつくなんて。
『は、はい…。おかしい…ですよね』
家の近くの道場に通って、北辰一刀流という剣術を習っていた。
でも、周りの人からは気味悪がられた。
女の子なのに…ってね。
総司「…いえ、凄いです。こんなに細いのに、重い刀を振るおうとする勇気が、素敵だと思います」
『……、え…』
そんなこと、言われたことなくて。
初めて言われたその言葉を、脳内で何度も再生する。
『ありがとう…ございます』
総司「流派は、何ですか?」

