そもそも、ここは何処…?
?「………天女…?」
言うつもりはなかったのに、思わず口から零れ出たような声が聞こえて振り向くと、一人の男の人が居た。
その人こそ、目を奪われるような、この世の美しいものを全て集めたような美丈夫だった。
『……だれ…』
私の声が聞こえたのか、はっとしているその人。
?「…あ…私は、…」
口を ごにょ ごにょ とさせている。
『…ここ、何処…ですか?』
?「へっ…?」
おかしかったかな…こんなこと聞くなんて。
もうちょっと話してから聞けばよかったかも。
脳内で反省していると、その人は薄くて綺麗な形をした唇を動かした。
?「光縁寺…です」
『…こーえんじ…』
ここは、光縁寺…。だけど、私の知っている光縁寺とは少し雰囲気が違う。
なんでだろう、5月には変わりないはずなのに、さっきよりも暑く感じられる。
じりじり して、うざったらしい日差しが、私を邪魔する。

