HIROKAnoUTA

「ねね。」

「ん?」

「興味があることと興味がないことって後々どっちの方が覚えてる?」

「ん?そりゃあ興味がある方かな?」

「だよなぁ。」

「どうしたん?いきなり。」

「んー。仕事でも勉強でもそうなんだけどさ。自分が結局後々にも覚えてるのって、興味や関心をもった部分なのよね。もちろん、必要で反復したところも覚えてはいるんだけど、興味や関心を持った部分ほど詳細ではないというか。」

「あーまぁ、なんとなく分かるかも。」

「初恋愛の相手もそうだと思わない?恋愛自体に興味があってさ、恋愛へも相手へも、何から何まで未知なのに、特別になって忘れらんなくてさ。」

「あー、まぁ。そうかも。」

「距離感としてもあるというかさ。良い思い出は心のあたたかい部分にあるけど、嫌な思い出は思い出す時も斜めで見返しているというか。」

「たしかに…それもあるかも。前と後ろっていうか。」

「そう!…