まさか驚いた。
もう輝夜と会っていたなんて。
「みんな話してくれてありがとう
最後は私の番だね」
「まず私は5人家族なの。お母さん、お父さん、双子の弟がふたり。」
遊佐「てことはあかねんが一番上なの?」
「そうなるね。
お父さんは弟たちが生まれる少し前に亡くなったの。
お母さんはお父さんが残してくれた最後のプレゼントだって育てることに決めたみたい。
もちろん女手一つで育てることは簡単なことじゃなかった。
贅沢はできないししんどいこともあったけどみんなで乗り越えてた。
でもある日お母さんが働きすぎで倒れて亡くなったの。
それが高校1年生の時。
さすがに私の学費もあるし弟たちを養うことなんてできなかった。
だから親戚に頼み込んで土下座までして家賃と学費、生活費の一部を払ってもらっているの。
けどあの子たちの高校の学費は私が今必死に稼いでる。」
彩人「そのことをふたりは知っているのですか?」
「ううん。親戚が快く払ってくれていてバイトも私の大学の学費用だと伝えているの。
バイクの免許をとったのも弟の塾の送り迎えをするためなの。ひとりで帰らせたりできない。
塾のお金も親戚が払っていることになっているけど全部私が払ってる。
朝ご飯も夜ご飯も弁当も作ってるけれど片方の弟は口を付けてくれることがなかなかないの。
ふたりとも母親を亡くした日からショックや不安でうなされるようになった。
ふたりともいつうなされるかわからないし、タイミングだってバラバラの時もあれば重なるときだってある。
うなされたら私が抱きしめて落ち着かせてあげることしかできない。だから必死に抱きしめてるの。
本人たちは抱きしめられていること知らないみたいだけど(笑)
だから寝ることもあまりできない。
朝からバイトがあるときは補習があるからと嘘をついて早くに出てる。
双子の弟の大河は月鏡の望月大河。みんなも知っていると思う。」
みんな「「「?!」」」
彩人「なんで暴走族に入っているとわかっていて止めないのですか?
心配じゃないんですか?!姉なら止めるのが普通です!」
「わかってる!!けど…家以外に居たいと思える居場所があるなら止められない。
今までさみしい思いをさせているのは私だからそんなこと言えない。もちろん心配だし不安。
だけど大河の人生だもの。大河の好きなようにすればいい。でもケガをして帰ってきたなら話は別だけど。
うちはたった3人兄弟の3人家族なのに心はみんなバラバラなの。
でも私はふたりがいるからすべて頑張れているの。
海斗の塾だって本人が行きたいと言い出したのだから通えるように働いているの。
姫になったのは大河の様子を見るためでもあった。
まだ一度も見れたことはないけれど」
輝夜「話してくれてありがとう」
遊佐「これからみんなで楽しく過ごしていこうね!」
ギュっ

